スタッフブログ

外壁、屋根工事進んでます。

順調に工事は進み、今は外壁の下地が見えます。
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↑軒下に白いケイカル板(珪酸カルシウム板)が貼られています。軽くて耐火性に優れ、様々な仕上げ材に相性が良いとされています。内外装に用いられ、厚さもいろいろ。

壁にはラスカット(商品名。防水、防火、耐震性を持っています)。表面がザラザラしており左官仕上げには持って来いです。外装用です。ちなみに内装用にはラスボードというものもあります。昔はこんな便利な商品がなかったので、ラス(金網)を貼って左官の下地としていました。

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↑屋根はスレート屋根。板金で端、角、隅を形成します。

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↑荘厳な雰囲気が出てきました。

青龍稲荷合祀覆舎の上棟祭が行われました。

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↑上棟祭(上棟式)のこの日に合わせて用意された『記録・記念』の棟札です。

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↑鳥居越しに正面から祭壇と御幣も見えます。

北野天満神社の宮司様が祭主となられて、上棟祭がとり行われました。

本日の上棟祭では『槌打ちの儀』も見られました。普段の住宅新築現場ではなかなかお目にかかれません。

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↑大工の棟梁が屋根の上に登り、棟木を木槌で叩きます。その時の掛け声は祭主様から「千歳棟、万歳棟、永永棟」と大きく発せられ、その声にあわせて棟梁が槌を振ります。

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↑祭主をされた北野天満神社の宮司様と奥様とお子様です。上棟、心よりお慶び申し上げます。

住宅の場合でも地鎮祭や上棟式などでご家族の記念撮影をすることが多いですが、顔出しOKの方であれば、ブログに掲載させていただいております。

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↑棟札が高いところに固定され、すぐに工事が再開します。

天気にも恵まれ着々と工事は進行しています。

↓7/12 捨てコンの上に配筋(鉄筋を規則正しく配列)します。
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↓7/13 基礎のコンクリートが打設(型枠の中にコンクリートを流し込む)されます。
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↓7/18 足場が周囲に架け(組み立てること)られます。(ちなみに足場を解体することは「払う」といいます)
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↓7/19 いよいよ建て方(柱、梁などの骨格となる構造部分を組み上げること)が開始されました。
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↓7/20 通常の木造建築では、屋根の一番高いところに位置するのが「棟木」と呼ばれるため、柱や梁を組み上げるこの作業工程を棟上げまたは上棟といいます。
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↓ブルーシートで養生(保護すること)され、週明けの上棟式を静かに待ちます。
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記念碑

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↑7月8日、基礎工事の前に北野天満神社の宮司様が自ら鎮め物を納めます。
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↑整地され・・・
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↑コンクリートが打たれました。
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↑一方、石積みもほぼ完了し、階段もつきました。
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↑石職人さんの作業はまだ続きます。
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↑歴史の刻まれた記念碑が設置されました。
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↑7月11日、鉄筋が敷き詰められ、立上りの基礎部分コンクリートがこれから打たれようとしています。

順調に作業は進み、大工さんの材料加工も同時進行中です。

建築の世界は興味深い-石積みと背割り-

本日ほぼ同時刻、現場と本社作業場にて、2つの作業が同時進行していました。

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↑先日移設したばかりの手水鉢です。あの巨体が地面の中に埋まっています・・・大工工事が始まれば屋根が新設されます。力持ちのカニクレーンがまだいますね・・・

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↑緑のカニは何やら石を並べているようです。

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↑写真下のほうに黄色い糸がピンと張ってあるのが見えますか?

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↑実はこれ、石積み(といっても高さは1mに満たないくらい)を造る最初の段階で、ピンと張った糸に合わせて石を並べているのです。奥に見えるのは先日から引き続き石材店の職人さんです。大小、大きさが異なる石を積んでいるので『乱積み』という積み方だと思います。

夕方にはコンクリートを打設し、1段目が終了したらまた石を積んでまたコンクリートを打設して・・・と繰り返します。この積み方は『練積み』ですね。

ここでの仕上がりは職人さんの腕にかかっているのですが、気になったのが糸の両端にある木の杭のような棒のような・・・これを基準に糸を張って石を積んでいくのはわかるのですが、なんか斜めになってますよ!?そのままでいいの?

そう、これはあえて斜めにしているのです。(今回はちなみに一寸勾配≒5.7°ほど傾けているようです)理由は『人の見た目』で、石積みの場合、地面に垂直に積んでしまうと、真っ直ぐなのに倒れているように見えるそうです。不思議ですね。

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↑そして作業場では、大工さんが柱に使うヒノキの加工をしていました。木材の『芯』(年輪の中心)があるものが柱材として多くつかわれますが、新しい材料にわざわざ切れ目を入れて木で埋めています。これでは強度が落ちてしまうのでは!?・・・

なぜこんなことをするのか?このように切れ目を入れることを『背割り』といいます。木は時間が経って乾燥すると収縮するのですが、中でも『芯』を持つ材料は、芯のある内部側と外気に直接触れる外部側では『収縮率』が異なるため、外側から割れてきてしまうのです。

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↑こんな感じです。一か所だけでなく数か所割れているのがわかります。

ちなみに収縮率は外側が内側の2倍くらい。同じ収縮率なら全体的に小さくなるだけですが、芯持ちの柱材は外側の方が内側の2倍速く縮むので、どうしてもバランスが崩れてきます。そして、外側から大きさ(体積)を調整するために割れてくるのですね。

ということで、自然に割れる前に『背割り』を入れてあげます。そうすれば事前につくったこの背割り部分で収縮を調整してくれますので、他の外側面が割れることはほとんどありません。

特にこの柱材を化粧材(仕上がり面、つまり見える部分に使用)に用いる場合には、隠れる面(例えばその柱に壁または建具の枠などが付く面)に背割り部分をもってきます。隠れるから『背』という表現なのですね。

今回は柱材の4面(全面)が化粧となる箇所があるので、背割りに埋め木をして仕上げます。この作業を『背割り埋め』といいます。切れ目を入れるので、多少強度が落ちますが、理由がわかれば納得です。

このように家づくり(特に注文住宅)はもちろん、工事や作業の現場に関わることで毎日発見があります。このブログを書くために調べることもあります。何気なく大工さん、職人さんの作業を見ているだけでは気づかないことだってあります。

勉強不足というわけではないのです。「これ何ですか?」と聞ける人間が他人より早く成長できる。建築の現場はそんな素直な目で見ることが大切です。

これからお客さまになる予定?の皆様も疑問、質問があれば私たちに遠慮なく聞いてくださいね。そしてこの興味深い建築の世界にドップリ足を踏み入れてください。そうすればあなたの家づくりが本当に楽しくなりますよ(´>∀<)ノ

鳥居、手水鉢(ちょうずばち)移設工事

↓現場までの通路に頑丈に板が敷いてあり、何かが通った跡があります・・・
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↓そうです。今日はいよいよ鳥居と手水鉢を移設します。ユンボ(油圧ショベル)と、クレーンが敷地に入り、作業は専門の石材店が行います。DSCF1964

↓カニクレーン、その名のごとくカニのように足を広げて踏ん張ってます。
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↓どちらも同じ敷地内での移設なので、1日で終える予定の工事です。しかし・・・
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↓手や口を清める手水鉢(ちょうずばち)です。さあ、これもクレーンで持ち上げて・・・
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・・・ん?何か思ったより重いな・・・

 

!!!Σ(゚Д゚ノ)ノ

 

↓ エエェェェェェェッッッ!! Σ(゚д゚|||) ・・これさっきの手水鉢???
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地中に埋まっていた部分が姿を現し、クレーンについている重量計を見ると、この手水鉢の重量は何と・・・2.2t!

誰も予想しない大きさに唖然・・・しかし、クレーンがこの作業半径かつこの重量であれば安全であると確認できたため、作業は続行!

↓そしてどちらも無事1日で移設完了。次からはいよいよ覆舎の前方、石積み側のコンクリート打設にかかります。
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撤去前の確認作業

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上の写真は手水舎(ちょうずや)と呼ばれる、神社に参拝するときに手や口を清める場所の一部です。今回はこちらを一度解体し、移設、復元するための下見に来ています。

四方の石柱は再度利用し、屋根材や木製の垂木などは新調するため、現状の細かい寸法などを測ります。

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↑中央奥に見える鳥居も同様に移設する予定です。もちろん傷つけることはできませんので下見といえど慎重な作業となります。

『鳥居』の起源や語源には諸説あり、はっきりしていない(そこが神秘的でもある)ようですが、私たちは一般的に『神社』といえば『鳥居』、『鳥居』といえば『神社』ですよね。しかし、ある地方では鳥居だけで神社がなかったり、お寺に鳥居があったりもします。(数年前に奈良県生駒市の宝山寺に行ったことがあるのですが、あちらはお寺なのに鳥居があり、入口でいきなり違和感を覚えた記憶があります。)

『神仏習合』や『神仏分離令』など、日本のその当時の慣習や法律が今も形として日本のいたるところに残っているのですね。

今現在の住宅建築も『耐震性重視』『太陽光発電』『消費税増税』などの影響を受け、「そういえばあの頃建てられたからこの家の特徴は・・・当時はね・・・」と言われるようになるのでしょうね。

青龍神社と稲荷神社の合祀覆舎新築工事 地鎮祭が行われました。

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北野天満神社から宮司様が来られました。

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関係者が集い工事の安全を祈願します。今回は『神様』のおられるところ(広い意味で言うとどこにでも神様はいるのですが・・・)ですので、工事する私たちにも特別な想いがあります。

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現場監督が鍬を入れます。

これまであった2つの社を1つにし、これから建てる覆舎(おおいや)に祀ります。