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まっすぐな家

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設計・監理 : 有限会社ミサオケンチクラボ 施工 : 有限会社ビームスコンストラクション
写真 : 寺下 純哉

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【建築場所】 明石市魚住町
【延床面積】 110.94㎡ 33.56坪
【敷地面積】 119.59㎡ 36.18坪
【工法・構造】 木造2階建て
【竣   工】 2018年 4月
【建築家コメント】
【まっすぐな家】
■終の棲家をつくること≒家事導線をシンプルにすること

年齢を重ねて体が不自由になると、朝起きること、顔を洗うこと、食事をすること、トイレに行くこと、服を着ることなど、これまでは何でもなかった日常動作が、とたんに難しい行為になります。とくに難易度が高いのが、料理、掃除、洗濯などの「家事」です。
今回の計画では「心地よく、日々ていねいに過ごせること」を目指していますが、健康であるときはもちろんのこと、不自由な体になってもなお、ゆとりのある生活を送ることができるためにはどうすればいいのか?そのためには、「日常動作」や「家事」をできるだけストレスなく行える環境づくりが重要だと考えました。とくに家事は、細かい動作を頻繁に繰り返しますので、動線をすっきり、シンプルにすることが最重要課題になります。
バリヤフリーなどがごく当たり前になった昨今では、「終の棲家を作ること」は、動線とくに家事動線をシンプルにすることであると言えるかもしれません。

■まっすぐな家

家事動線をシンプルにするために、まずは関連する行為を極力近づけるようにしています(洗濯機のそばに物干し場というように)。また、杖をついたり車椅子に乗ったりすると曲がることが苦手なので極力曲りを減らして「まっすぐ」な動線としています。玄関~ダイニング~リビングの『主要な生活動線』も「まっすぐ」ですし、浴室~パントリー~台所~家事室~物干しの『家事動線』も「まっすぐ」です。また、『主要な生活動線』と『家事動線』は「まっすぐ」なだけでなく、グルグルと回遊できるので、最短距離での移動が可能です。

■広いリビング

足が不自由になった際に1階にベッドを置けるようにするため、極力リビングルームを広くとろうと考え、たんなる移動空間=廊下を減らして居住空間の回すように工夫しています。廊下が減ると杖や車椅子での移動が楽になります。

■プライバシー

大きな窓があると風通しと採光が十分取れて快適なのですが、大きさや開ける方向が悪いと、外部からの視線が気になります。今回の敷地では、いっけん南西向きの「道路側」を主採光面とするのが良さそうなのですが、アパートからの視線があるので、あえて大きな開口部を設けていません。かわりに、南東向きの「田んぼ側」を主採光面として、デッキテラス/芝生庭を設けています。南東向きとすることで、午前中のさわやかな日差しを得ることができます。塀には開口部を設けているので、田植えや収穫など四季折々の景色が絵画のように切り取られ、リビングに居ながら楽しめます。
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